今は問題は分かっているが、解決策が見えないか実行するのが重すぎる状況にある

■海外から押し寄せるオープン化の波、浮かび上がる日本のケータイ市場の問題点
http://business.nikkeibp.co.jp/article/nmg/20090722/200638/
⇒アドモブ社長のインタビュー記事です。
 後半はログインしないと読めない様です。
 

 記事の中で一番印象に残ったパラグラフを抜き出します。

 
 小野:(前略)日本のケータイビジネスは、機能的に独自の進化を遂げてしまい、
    世界でも特異だということで「ガラパゴス」と言われて久しいわけです。
    本質的な問題は何か、あえて1つ挙げるとすれば何でしょう。
 

 ラーゲリン:エコシステムの中で、一部のプレーヤーが
      「ユーザーが何を欲しているかは、自分たちが一番知っているぞ」
      と思い込むことが危ないと思います。メーカーであれ、キャリアであれ、
      「ユーザーはこれが欲しいんだ」と言ってしまうのはいかがなものでしょう。
      本来の役割は土台を作ることなのに、「ユーザーは○○だけが欲しいんだから、
      それに向けた環境だけをそろえましょう」というように、制限してしまうと
      視野が狭くなってしまう。既存のものを守ろうとするあまり、
      方向性が絞られてしまうような感じがします。


 これは正に今のメーカーが陥っているサイクルなのではないでしょうか。
 スペック競争ですね。コンセプトが先行したプロダクトは今の環境では生まれにくい
 様に思えます。また、マーケティングが抜けたコンセプトに走るとiidaの様な
 実売が伴わないプロダクトになってしまいます。(個人的には好きなのですが。。。)
 

 また、ガラパゴスが進んでいるという認識があっさり崩れる可能性がある事も指摘しており、
 戦々恐々になってくる記事ですね。
 

 ただ、個人的にはアドモブが日本市場で成功する余地は結構少ないのではと感じています。
 理由は単純にアドネットワークが発展しているから。
 上流は自社でのアドネットワーク囲い込みを行っており、下流はアドランティスやimobile等の
 企業が既に熾烈な囲い込み競争を行っている状況があるからです。


 ただ、アドモブがキャリアと提携する等の空中戦を仕掛けてくれば話は別です。
 そこの動きに関しては注目しています。