オセロのようにいっぺんにはひっくり返せない。囲碁の様なしっかりした戦略に基づいた陣取りを。

■「タタドコモ」は失敗を糧にできるのか
http://business.nikkeibp.co.jp/article/tech/20090722/200645/
⇒こちらも会員記事ですので印象に残った部分だけ引用します。


 『
 (中略)もしNTTドコモが、端末や基地局などのベンダー、
 あるいはサービス・コンテンツプロバイダーなど、
 つまり「ケータイエコノミー」全体をインド市場に持ち込もうとしているのであれば、
 これは日本のケータイ産業にとって新しいチャレンジだと言える。


 もちろんそう簡単に成功できるとは思えない。いまだにGSMの普及が拡大している市場で、
 どこまで3Gのニーズがあるのかは定かでない。また相手のタタも、
 自動車では世界的に有名だが、ケータイ市場に関してはシェア5〜6位をウロウロしている状況である。
 (引用者柱:それでも3500万以上の契約者数は持っています)


 それでも、日本のケータイ産業が今後成長を維持するためには、こうした新興国と組んで、
 自分たちの得意領域をうまく展開していくための取り組みが不可避である。
 国内市場はすでに飽和し、「純増」という言葉さえ虚しさを感じさせる昨今、
 何らかの形で新興国と手を結ばなければならない・・・
 そんな時代に、おそらくケータイのみならず日本全体が、すでに入っているように思えるのである。


 』
 

 日本の垂直産業型で進化したケータイエコノミーはオープン化とは対極に位置するビジネスモデルなので、
 タタとの提携により垂直産業型エコノミーの「陣地」を徐々に増やしていく戦略は正しいと感じます。
 後はオープン化の利点である「急速な普及」にどう対抗できるか。
 日本の競争力が試されています。